久しぶりに旅行に行くことにした。
最後に旅行に行ったのは2月下旬の関西・中国。
その後も3月下旬に四国・山陽、4月半ばに北陸と月一回のペースで計画を立てていた。

そこを襲った新型コロナウイルス。

2月の旅行を終え、今年前半の最大のイベントとして計画していた四国・山陽城めぐり8日間の予約をしようとしていた頃、日に日に新型コロナの感染が拡大。予約を保留して様子をみるも、さらに状況が悪化したため旅行どころではなくなってしまった。

状況が変わってきたのは、感染も徐々に治まりGoToトラベルキャンペーンの開始が発表された頃から。
最初はまだ早いと乗り気ではなかったが、GoToトラベルを取り上げるテレビ報道を見ているうちに、自分もという気分になってきた。

そこで、混雑が予想される7月の4連休が終わった後の平日を狙って計画。
屋外の城見学、繁忙期でも空いている北陸新幹線など、3密が回避できる条件が揃う北陸4日間に決定、宿の予約も済ませ、その日を待った。

ところが、7月になると東京都の感染者数が増え始め、再び警戒が必要な状況へ。
それでも4連休の予約は好調と報道されてはいたが、自分はそんな気になれず、旅行中止を決断し、宿をキャンセル。

急増していた東京都の感染者数は8月初め頃をピークに減り始め、9月からはやや高いレベルではあるが横ばいになり、落ち着きを見せてきた。
各種GoToキャンペーンも開始が告知され、世間では経済活動再開ムードが高まってきたが、個人的には長く続いた自粛モードからの脱出は容易ではない。

しかし、新型コロナとの戦いは長期に渡ると予測されるなか、終息まで旅行を控えるという訳にもいくまい。ここは専門家がいうように感染対策を行いながら徐々に再開していく方向にかじを切るしかない。

そこで、まず近くの城に行くことにより自分の自粛モードを解除することにした。

復帰第一城目に選んだのは、石垣山城。
近いのでいつでも行けるからと、行っていなかった城だ。
ついでに、石垣山城のすぐ近くにあり何度も前を通っているが一度も入ったことがない「漁港の駅」にも行って、久しぶりの外食というのもいいであろう。

10月2日、午前中に石垣山城を見学。
1時間程の間に10数人と行き交うも、屋外なので問題はない。
「漁港の駅」の食堂に入ったのは11時30分頃。
平日の昼前ではあるが、それなりに人が多い。
窓、扉の開放の他、一通りの感染対策はとられている様子だったので問題はなさそうだったが、平日のこの時間で半分弱の入りということで、混雑が予想される休日は少々不安。混雑を避ける日程選びが重要だ。
さて、気になる食事の内容だが、味は良く価格もそれなりであったが、どんぶりが妙に小さいのが気になった。

久々の城見学は好天だったこともあり気持ち良かったし、外食も混雑さえなければ問題なさそうに感じた。
今回は近場の日帰りであったが、見学も食事も問題ないことが確認でき、自分の自粛モードも解除できた。

次の目標は宿泊を伴う旅行。
念のため移動は車で、それほど遠くない場所という方針で立案。
2泊3日で静岡県内の4城を見学する以下のような日程とした。

10月15日、浜松城を見学、浜名湖周辺に宿泊。
10月16日、高天神城、諏訪原城を見学、焼津に宿泊。
10月17日、興国寺城を見学後、帰宅。

GoToトラベルを利用してホテルの予約を完了し、準備を進めていたが気がかりなことが。
週間天気予報によると15、16日が雨となっているのである。
キャンセル可能な11日まで待ったが、雨の予報は変わらず、おまけにまとまった雨量になるとのこと。
山城見学に雨は禁物だ。
浜松城は電車でも行けるが、高天神城と諏訪原城は電車では厳しいのでこの機会に行っておきたい。
そこで苦渋の決断ではあったが、一旦ホテルをキャンセルして一週スライドすることにした。

11日夜に翌週も同じホテルが空いていることを確認後、15、16日の予約をキャンセル。
22、23日で予約しようとしたときに事件が起こった。
元の料金は同じなのにGoToトラベルの割引後の料金が高くなっているのだ。
細かく内容を見てみると、割引上限が3500円に変更されていることがわかった。予告もなしにどうゆうことと割り切れなさを感じつつも予約。

翌日、テレビをつけると「上限3500円」が大きく取り上げられていた。
予約サイトごとに割り当てられた予算が足りなくなりそうだったからとのこと。
不手際続きのGoToキャンペーン。こんなところで被害に遭うとは思ってもいなかった。

その日のうちに「上限3500円」撤廃の報道があったため、予約サイトで変更手続きをしたところ、無事に以前と同じ料金に変更することができて一安心。

そのまま準備を進め翌週を待ったが、またまた週間天気予報で雨の予報が。
同時に、そもそも今年の10月はこれまで晴れた日がほとんどなかったとの解説付き。
言われてみればその通りなどと感心している場合ではない。
どうするのか考えたが、これ以上の日程変更も難しいのでそのまま行くことにした。
2日間ずっと降ることもないであろう、そこまで運が悪いはずはないと根拠のない自信を胸に、22日を待った。



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