本場で上方落語が聴きたくて、大阪まで遠征することにした。
大阪まで行くことになった経緯は、大坂お笑い旅行:プロローグを参照。
本日の行動については、大坂お笑い旅行:2日目を参照。

天満天神繁昌亭外観
IMG_20180809_165127

1階席最後列から見た高座。適度な傾斜があり見易い。全席椅子席で、1階153席、2階63席。飲食は禁止。
IMG_20180810_222903

本日の出演者。月曜日から日曜日までの週替わりとなっている。
IMG_20180813_214905

終演後に張り出された本日のネタ
IMG_20180810_222930

退場した時に張り出されていることに気がついた。
聞いたことがない噺が多かったので、このシステムは助かる。

露の眞さん。「私は女性です」のまくらから「手水(ちょうず)廻し」。
聞いたことがない噺であったが、面白い噺であった。
後で調べたところ、東京では演じられていない上方落語のみの演目で、上方ではかなり有名な噺とのことだった。

桂鯛蔵さんは、「代脈」。
これは聞いたことがある。後で調べたところ、東京でも上方でも演じられているとのこと。

笑福亭学光さん。「がっこ」と読み、「がっこう」ではないとのこと。
師匠は鶴光さんで、同じく「つるこ」と読むところからきているとのこと。
今までずっと「つるこう」だと思っていたので驚いた。
しかし、師匠は東京では「つるこう」となっているのも事実で、どちらも間違いではないとのこと。
演目は「天災」。聞いたことがなかったが、東京でも演じられている噺のようだ。

れ・みぜらぶるずさんは、よくある替え歌系の音曲漫才。

桂あさ吉さんは、あくびの稽古。
あくび指南というのは聞いたことがある。
細かくは覚えてないが、ほぼ同じ内容だったような。

林家小染さんは、住吉駕篭。
これはいかにも上方落語かと思ったが、東京でも蜘蛛駕篭として演じられているようだ。

桂朝太郎さんは、ちょっと変わっている。
落語のいでたちで座っているが、やっていることはマジックという何とも不思議な芸。
調べてみると、桂米朝師匠のお弟子さんで、マジックにも師匠がいる。
色物枠で出演、自称「いろもん落語家(マジカル落語)」。

桂文華さんは、ちりとてちん。
何度も聴いた噺だが、筋とサゲ以外は設定が大きく違っていて新鮮な感じがした。

桂三歩さんは、自作のないしょ話。
実によくできた話で、最初から最後まで面白く、十分楽しめた。

桂小枝さんは、次の御用日。
独特の奇声を連発することで、単純にわかり易くて笑える噺であった。
あれだけの奇声を発するとなると、演じる人は大変であろう。

以上、約3時間で終了。
東京で聞いたことがある噺でも設定が違っていて新鮮な感じがしたし、上方でしか演じられていない噺も聞くことができたので、十分楽しめた。
また行きたいと思う。